Haru no Akebono
春の曙
[ジャンル] | 箏曲 |
[流派] | Ikuta Ryû - 生田 |
[対象楽器] | 八重崎 検校 - 箏 |
菊山検校 - 三弦 |
詩 :
明けそむる光をかはすみづがきや、久しき神のよよかけて、 ときはの松の色かへぬ。 梢に遊ぶともづるの、声ものどかに聞ゆめり、 春霞、霞み初めぬるのきばより、 ほのぼの匂ふ梅がえの、花に宿りて鶯の。 色香にめぐる世の中を、夢のちぎりを引きむすぶ。 はつねのけふのたまはばき、心をみがくやりみづの、 影もみどりにあをやぎの、糸によるてふたまかつら、 ちとせをかけてよもの空、ながめは尽きじと、 ことぶき祝ふ春のあけぼの。 |